「学振」の書き方をお伝えします。
優れた研究計画だけでは突破できない・・かも!?
この記事を書いた人は「地方旧帝大」の「工学分野」で「DC2」を経験しています。
「DC1」は落ちたのでその反省の経験も込めて書いています!
「学振DC」の「書き方のコツ」
学振の申請書には「コツ」があります。
個別の研究ケースには回答はできないので、
シンプルに重要なことを言います!
- 「申請書の質問」に答える。
- 「図表」で研究テーマを分かりやすく伝える。
- 「文字」を大きく、キーワードを「強調」する。
「申請書の質問」に答える。冒頭をよく読む!
学振の申請書の各項目には始めに「説明」があります。
黄色マーカーを読んで下さい。
- 「適宜概念図を用いるなどして、わかりやすく記入してください。」
- 「特別研究員として取り組む研究の位置づけについて、当該分野の状況や課題等の背景、並びに本研究の着想に至った経緯も含めて記入してください。」
このように書かれています。一文目にわざわざ「図を使ってわかりやすく」記入しろと言ってるんです。
あなたの研究計画を文字だけでなくて、図を見てパッとわかるようにして欲しいと言っている訳です。
「あなたの申請書を審査する人」を想像してみて下さい。
多分関連分野の先生達ですよね。
先生方はきっとといろいろなことで忙しいに違いないです。
- 研究
- 授業
- 研究室の運営
- 大学の運営
- 学会や論文の委員
- 雑用
- 家族対応 …
そんな人達が忙しい時間を縫ってあなたの申請書を見るわけです。
可能な限り「わかりやすく」しましょう。
例えば「研究全体の構想のポンチ絵」「研究の立ち位置のポンチ絵」を入れるなどです。
第一印象は重要です。
この「冒頭のちょっと小さい文字の文章」には「審査の質問」が詰まっています。
「君を審査するのに必要だから、これに答えてくれ。」
と言われているんですね。
なので「聞かれたことに答えて」下さい。
聞かれてもないことを文字で延々と説明されたら、すばらしい研究計画でも見る気が失せてくるはずです。
見た目に拘る | 読む人に優しく、アピーリングに!
見出し
申請書のどこに回答しているのか、絶対わかるように「見出し」をつけてもよいです。
段落の始めに「カッコ書き」や「太字」、「色」を駆使して書けば、「絶対に」わかります。
間違っても平文を書き続けるようなことは避けて下さい。
【当該分野の状況】最近では・・・
【本研究の着想に至った経緯】本研究の着眼点として・・・
フォントサイズ
文章としてフォントサイズをやや大きめにしてください。
申請書のデフォルトのサイズは10、行間スペース1となっていますが、あれは罠です。
フォントサイズはより大きく、10.5か11くらいにして文章を推敲して文字数を減らして読みやすくしてください。
文字の強調はもちろん「ゴシック体」です。下線も引いてもOK。
明朝体の太字は読みにくいのでやめましょう。
先生方は多分老眼や日頃のPCを使った業務で目が疲れていると思います。
※視認性という意味では、親に文字が読めるか見せてもいいでしょう。
「研究計画の書き方」
すでに味見して結果が少し出ているものを、研究計画の説明に使います。
結果が出かけているんだけど、「もし学振に受かったら」予算を使って達成できるというストーリーにします。
これなら論理的にしっかりとした研究計画が無理なく立てれて、「なぜ学振の研究費が必要なのか」を説明できます。
ちょっとずるい気もしますが、
これで予算を獲得して次のネタを探しながら結果を着実に出す ―”自転車操業スタイル”こそがプロとして重要と思います。
学振に受かった人に見てもらう
やはりこれができればベターです。
学振研究員でなくても先輩や助教の先生など多くの人に晒すことを恐れずにやると良いと思います。
客観的な意見を貰えると、自分では気づかなかったことに気づけるかもしれません。。
まとめ | 学振特別研究員の申請のコツ
学振の申請書において重要なことを書きました。
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